
十三代・新庄寒山の六つ目の萩焼茶碗を上から写しています。写真では、茶碗正面を下にしています。
上から見るこの茶碗は、殆ど乱れのない真円形です。口縁は薄く均一で、何処に口を付けて飲んでも快適です。見込みの底は自然に湾曲していて、茶溜りは特段整形されていません。
見込みの一番底から少し上がった辺りに、表面が少し荒れた線部分がグルっと一周あるのですが、これは器を重ねて焼いた形跡・目跡かも知れません。ただ、こうした目跡には釉薬が乗っていないのが普通なのですが、この茶碗の場合にはここにも透明釉が乗っているので、目跡ではないかも知れません。
その他の景色は外側と同じで、静かながらも味わい深いものとなっています。
つづく