
私が自分で購入した最初の抹茶茶碗がこれです。リサイクルショップで確か500円くらいで買いました。
一応は黄瀬戸の茶碗という事になろうかと思いますが、タンパンの感じが何だか嘘っぽくて、鑑賞用としては今一つです。ただ、個人的に黄色と緑色の組み合わせは好きで、気分が上がります。
正面の設定については、タンパンをセンターから外しつつ、轆轤目と箆跡に最も動きがある箇所を選んでいます。で、ここを正面とすると、高台脇にある掻き名は向かって左のやや手前に来ます。
こうして見ると、轆轤目も箆跡も、随分と思い切り良くスパッと綺麗に整っています。規則正しく並んでいる訳ではないので、型で抜いたのではないでしょうが、手際良く一気に数を作ったんだろうなと思わせます。
一方、釉薬の表面はザラザラしており、いわゆる油揚げ手になっています。油揚げ手は、口を付けた際の感触は良いとは思わないのですが、手に触れる感触と見た目の質感は好きで、黄瀬戸を選ぶ際の私の基準の一つになっています。
これを買った段階では、作家物とかの茶碗を買い集めるようになるとは思ってもいなくて、とにかく自分で買った抹茶茶碗が欲しいなとだけ考えていました。で、良く行くリサイクルショップでこれを見つけて、見た目も悪くないし、価格も安かったので買って帰った訳です。まあ、安いだけに気楽に使えますし、気分も上がる明るい色彩なので、今でも偶に使っています。
つづく
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