安藤日出武-3 志野 正面

安藤日出武03_01
 新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。今年も所有する茶碗を一つ一つ取り上げていきたいと思います。

 今年最初の茶碗は、岐阜県多治見市の仙太郎窯の陶工・安藤日出武(1938-)の志野茶碗の三つ目です。写真では、向かって左90°の位置に掻き銘を持って来て、この向きを正面としています。

 安藤日出武の志野は三つ目ですが、これも同氏らしい出来になっていると思います。少し腰の張った半筒のフォルムは、やや高さがあって、横長の長方形と言うよりは、少し潰れた正方形と言った方が適当なシルエットをしています。地の形にも、釉薬の流れや気泡の出方などにも不規則性があって、全体的に自然な景色です。

 全体的にほぼ均一にかけられた釉薬は良く溶けているので、釉景にそれほど立体感はないのですが、幾つもある気泡が主張してきて、ペタンとした景色になるのを防いでいます。

 緋色の出方は、多くもなく少なくもなく、私としてはこれぐらいが丁度良いと感じます。また、全体的に漂うドシッとした重量感・重厚感も心地良いです。実際、重さも結構あります。

 志野の典型的な魅力が詰まった茶碗です。

つづく

この記事へのコメント

  • (。・_・。)2k

    あけましておめでとうございます
    今年もよろしくお願い致します
    2022年01月02日 13:48
  • ネオ・アッキー

    明けましておめでとうございます。
    佳いお正月をお迎えのことと思います。
    本年も、何卒よろしくお願い致します。
    2022年01月03日 02:03
  • 笹九百家

    (。・_・。)2kさん、 ネオ・アッキーさん
    遅ればせながら、おめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。1月は大変忙しくて、頂いたコメント欄を全くチェックしていませんでした。お許しください。m(__)m
    2022年02月11日 15:47