


浜本洋好の彫唐津を各方向から写しています。上の写真が背面で、二枚目が正面向かって左側面(窯印側)、三枚目が右側面です。
どっちから見ても同じような景色です。かかっているのは藁灰釉だと思うのですが、それが全体に薄く、且つ割りと均一に溶けています。ムラもありますが、如何にも粘度の低そうなムラの出方です。また、少し青味がかっている色合いは、なかなか雰囲気があります。
彫りは全て「×」で、全部で五つ彫られています。明らかに手で上手く彫った感じで、大きさに多少のムラがあります。不思議なのは、どうして彫唐津の彫りは何時も「×」なのかという事です。これ以外の彫りのパターンが何処かにあるだろうとは思うのですが、ちょっと見た記憶がありません。ただ、個人的には「〇」とか「△」といった閉じた図形よりも「×」の方が荒々しい感じで好きではあります。
つづく
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