

安藤日出武の四つ目の志野茶碗の高台と掻き銘です。高台の写真では、茶碗正面を上にしています。
高台は乱れのある真円で、高さは低く、幅があります。直径としては、まあ、普通くらいでしょうか。高台内の削りは浅く、兜巾も控えめです。土見せから見えるもぐさ土は、ザクザクした表面に仕上げられ、マットな感じの白さになっています。この白くザクザクした感じは、実に志野らしい雰囲気です。
掻き銘は縦長の「日」のはずですが、釉薬の下に殆ど隠れてしまって、全体は良く分かりません。この掻き銘「日」は、安藤日出武のいつものパターンなので、ほぼ間違いないかと思われます。
という事で、安藤日出武の四つ目の志野茶碗でした。同氏の作品らしい形で、白と緋色のバランスが良く、実に志野らしい美しさに溢れた良い茶碗です。
おわり
この記事へのコメント
駄洒落好きな庭師
笹九百家
コメントありがとうございます。今回のは比較的オーソドックスな志野茶碗でした。こういったのがお好きでしたら、志野焼全体が性に合っていらっしゃるのかも知れませんね。