
前回まででご紹介していた小川欣二の五つ目の茶碗を割ってしまいました。
ブログ記事を書き終わった後に、改めて使おうと思って取り出した際に、手元が狂って、フローリングの床に落としてしまいました。これが畳の床であったら、もしかすると割れずに済んだかも知れませんが、固いフローリングだとダメですね、写真のように見事に割れてしまいました。
作家物の抹茶茶碗を落として割ってしまうというのは、今回が人生で初なのですが、例えば日常的に使っている食器類=工業的に量産され安価に売られている陶器を割った時とは、随分と異なる気持ちになりました。平易な言葉で表現するなら、「やっぱショックでけー!」です。(笑)
まぁ、形ある物は最後に必ず壊れるものですし、そりゃ何十個も抹茶茶碗を持ってれば、一つくらいは割ってしまうでしょうから、こういう日がいつか来る事は分かっていたはずです。また、小川欣二の場合、同じ手の作品を幾つも作る事が多いですから、今回割ってしまった茶碗とほぼ同じ茶碗を今後中古市場で再び見つける事も出来そうな気もします。
でも、やはりネットオークションで気に入って競り落とした茶碗でしたし、完全に自分のミスで割ってしまったので、私の心に確かにそれなりの傷が付いてしまいました。これから先、この傷と一緒に生きて行く事になります。
この心の傷は、触るとまだチクチクしますが、何年かすれば触っても平気でいられるようになるでしょう。でも確実に傷跡は残りますから、これ以上それを増やさないために、茶碗の扱い方を今後工夫して行こうと思っています。また、今回の教訓を忘れないために、この割れた茶碗は大事に保管しておこうと思います。或いは、気が向いたら金繕いに出して修繕する日が来るかも知れません。自分で割って自分で金繕いに出した茶碗を所有するというのも、それはそれで味わい深い事だと思いますので、今回はその素材を手に入れたと考える事も出来そうです。
ある意味、良い経験をしました。
おわり
この記事へのコメント
駄洒落好きな庭師
笹九百家
確かにそうかも知れません。いや、ノウハウという意味では、どう扱ったら割ってしまう可能性があるのかという事を既に学んで、扱い方を改善したので、後々どころか、この瞬間から見出していたりします。(笑)