


十二代・坂倉新兵衛の二つ目の萩茶碗を各方向から写しています。上の写真が背面で、二枚目が正面向かって左側面(窯印側)、三枚目が右側面です。
微妙な違いはありますが、どの面も凡そ同じような景色です。やや硬いシルエットに繊細な乱れが入り、白い釉薬・化粧土が美しくかかっています。このようにどっちから見ても同じような景色となる茶碗だと、鑑賞していて退屈になる場合もありますが、この茶碗の場合は余りに味わいが深過ぎて、むしろ何時までも眺めていたくなります。
伝統的な萩焼の一つの到達点ではないかと個人的には思っています。
つづく
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