
二十歩文雄の鼡志埜茶碗を上から写しています。写真では、茶碗正面を下にしています。
上から見ると、この茶碗が割りと乱れの少ない六角形をしている事が分かります。側面の段々が不規則に角々していたのと比べると、乱れ方は少ない方です。口縁は分厚く、割りと均一です。しかも、外側に向かって傾斜が付けられているような箇所もなく、何処を飲み口にするべきか迷います。口縁が大きく波打っていますので、その凹みの部分より出っ張った所の方が快適で、且つ六角形の辺の部分よりは角の部分の方が快適ですから、それらを考慮すれば、4時位置、8時位置、12時位置辺りが適切ではないかと感じます。
見込みの底には茶溜りがあって、所謂「お約束」に法っています。また、底の辺りの釉薬には気泡がなく、その辺は実用に適しています。作為的・人工的な部分です。
つづく
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