
鈴木五郎の織部茶碗の見込みです。写真では、茶碗正面を下にしています。
この茶碗を上から見ると、何となく五角形に近い乱れのある真円となっています。口縁は、やや分厚く、3時位置から4時位置辺りで傾斜が付けられています。ですから、そこを飲み口にするのが良いですが、その位置は茶碗を時計回りに90°回してから口を付ける茶道某流派の作法に合っています。
見込みの底には細かい凸凹があり、茶溜りは不明確です。こういう少しラフな仕上げなので、真っ白な色でも退屈しない景色になっています。3時位置辺りにある緑釉の溜りも良い味わいです。
つづく
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