菓子切り-1 木製漆塗りケーキフォーク

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 抹茶のお茶請け専用に使っている菓子切りです。商品名は「ケーキフォーク」だったりしますが、木製漆塗りで、和菓子にも似合う外見なので愛用しています。日本の漆器専門店で購入しましたが、多分中国製です。

 和菓子で使う菓子切りの類と言えば、黒文字とか菓子楊枝といった、ほぼ一回使い切りの物もありますが、そういうのには少々抵抗があります。使い切りで出て来るゴミは増やしたくありません。それで恒久的に使える菓子切りを選んでいます。また、恒久的に使える菓子切りにも、金属製とかプラスチック製の物もあるのですが、やはり抹茶に一番良く似合うのは漆塗りだと感じていますので、これを選んでいます。

 これは二又タイプのフォークで、先が浅く湾曲しており、菓子をすくうのにも刺すのにも適しています。また、二又の片方は幅が広くなっているので、菓子を切るのにも違和感がありません。色は濃い目の茶色で、遠目に見るとツルツルしているのですが、近寄って眺めると意外にザラついた表面になっています。余り熱心には研いでいない漆塗りです。

 まぁ、多分中国製で、安物の類だと思うのですが、見た目も主張し過ぎない感じで、茶碗や菓子を鑑賞するにあたって邪魔になりません。且つ、茶碗や和菓子だけでなく、意外と洋菓子にも似合うので、結構気に入って使っています。私は、この辺の道具類についての拘りは殆どないので、これくらいの存在感の菓子切りが丁度良いです。

おわり

瀬津純司-3 彩墨流箸置き

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 京都の陶芸家・瀬津純司(1975-)の彩墨流箸置きです。赤と黒を各二つずつ、合計4個持っています。

 これも抹茶を頂く時だけに使っています。しかも、菓子楊枝等を使う場合だけで使い、例えば指でつまんで食べるような物をお茶請けにする際には出番がありません。ちょっと勿体ない使い方かも知れませんが、こういう風に抹茶専用の品物を設定して使う事で、抹茶の時間がより非日常的な娯楽の時間になります。

 陶芸作品としては小物の箸置きですし、見ての通りオーソドックスな形と大きさではありますが、作者が得意とする墨流による着色装飾が美しい作品になっています。前に紹介した彩墨流角小皿と組み合わせると、正に景色としては完璧です。(笑)

 そして、こんな小さな箸置きであるにも関わらず、一個一個の裏面にはしっかりと掻き銘が入っています。同氏の茶碗や皿に書かれていた掻き銘と同じ物です。手書きである掻き銘を入れる手間を考えると、この箸置きに対する作者の強い思い入れが窺えます。

 箸置きについては、それ自体をコレクションするコレクターも少なからずいらっしゃるようなのですが、私はそこまでの拘りはありません。ただ、抹茶という娯楽の時間に適した特別な品物は是非とも使いたいと思っています。瀬津純司の彩墨流箸置きは、そういう思いに適った美しい箸置きです。

おわり

椿窯-1 湯冷まし

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 椿窯で作られたと思われる湯冷ましです。今実際に使っている湯冷ましがこれで、やはりリサイクルショップで買いました。

 購入当初は製造元が分からなかったのですが、高台脇にある「天鵬」という窯印からインターネット上で調べてみますと、「萩焼」「椿窯」「天鵬山」「廣瀬淡雅」といったワードを伴って、幾つもの茶器がヒットします。それで萩焼の椿窯で作られた湯冷ましであると判断しているのですが、詳細は良く分かりません。と言いますのも、茶器といった品物はググッてヒットするものの、窯元の所在地とか「廣瀬淡雅」の人物像とかは殆ど出て来ないのです。辛うじて、ヒットした品物に同梱された栞の写真から、少なくとも萩市にあった窯元である事は分かるのですが、窯元が現存しているかとか、廣瀬淡雅が存命なのかどうかさえ分かりません。この辺はインターネット上にある情報量の限界を感じる所です。インターネット上にある情報量は、現実社会に存在する情報量の足元にも及ばない・・・。

 この湯冷ましは、目の細かい土で作られた所謂「姫萩手」と呼ばれる物で、如何にも現代的な垢抜けて整った仕上がりになっています。整形が少し乱れているので手作り品であるのは確かだと思いますが、かなりの量が作られた普及品であろうと思われます。実際、リサイクルショップでの売値も、たった数百円でした。

 で、前回取り上げた作者不明の湯冷ましに比べると、この湯冷ましは陶磁器としての味わい深さが少し足りないような気もするのですが、湯冷ましにそれ程の拘りはありませんし、こちらは持ち手が付いてて使いやすいので、今はこの湯冷ましばかり使っています。容量的にも、一杯の抹茶+αぐらいあるので、丁度良いです。

 欠点は、持ち手が右手用になっている事です。私としては左手で湯冷ましを使いたかったのですが、左手用の持ち手になっている湯冷ましが見つかっていないので、仕方ありません。或いは、注ぎ口の対面に持ち手があって、左右どちらの手でも扱える湯冷ましが安く売られていたら、将来的にそちらに乗り換えるかも知れません。

 という事で、椿窯製と思われる萩焼の湯冷ましでした。実用として気構えずに使える一品です。

おわり